あおやぎブログ

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

やぎぶろっ!

音楽・映画・本(雑談、レビュー、コラム)

記事の無断転載、引用は通報させていただきます

転売NOとその矛盾 転売が無くならない理由とは?

コラム

 

 スマホの普及でチケットやグッズの転売が容易になった。誰だって一度は転売サイトやアプリを利用したことがあるだろう。

 チケットの転売はもちろんアウトだ。それは法的に違法か合法かということではない。チケットは「ある一定の価格で多くの人に見てほしい」という意図があり、その機会を奪う高額転売は消えてなくなってほしい。また、非正規のルートではなく正規のルートで手に入れてアーティストの利益につなげてほしいし、そのくらいのアーティストへの愛は持つべきだ。

 

 SNSや転売サイトでは「定価以下で探しています」や「定価以上の価格で譲り先を探しています」という言葉を目にする。本来、転売に反対しているはずの人達が転売情報を拡散することで譲り先が見つかるのだから、チケットを余分に購入することに対して抵抗も持たなくなる。このような現状こそ転売が減らない理由にある。

 このような人たちは転売に加担しているという自覚がないのだろうか。知人なら転売は悪ではないのか。もちろんチケットトレードの制度体制が不十分という側面もあるかもしれないが、それは本来の転売反対という考えと異なり、大きな矛盾といえる。

 

f:id:aoyagiblogchang:20170307071134p:plain

 チケットの転売は上述した理由からも許されないことだ。

しかし、すべての転売が悪かといわれればそうではない。これの代表的な例がアーティストのグッズを転売することやライブで配布されたものを売ることだ。

 おかしいと思う人もいるかもしれないが、これには正当な理由がある。もちろんグッズは欲しいと思う人に平等に行き渡るのが理想であり買い占めはすべきではない。それによって本来の価格とは異なると平等性が損なわれるからだ。

 

 直筆サイン入りや生誕、貴重なイベントのグッズなどの転売、転売に出すことが前提の人たちのために限られた客席が埋まることは憤りを感じる。

f:id:aoyagiblogchang:20170307071217p:plain

やはり「グッズの転売も禁止するべきだ」という声も聞こえてきそうだが、ここからグッズ転売の正当な理由と「転売=くそ」という構造になんの疑問も持たなくなった人々について述べていきたい。

 

 グッズ転売に関して考えて欲しいことは、グッズを手放す人はどういう人なのかということ。考えられる可能性として、気持ちが離れる(他界している)。グッズに対して価値を見出していない。誘われていったが好きになれなかったなど簡単に上げただけでも様々なものがある。ただ転売情報を覗いただけではこうした売り手の事情というのは到底理解できるものではない。

 

 買い手としての立場なら会場限定や生産数の少ないグッズや歴史のあるグッズが出品されていたら、それを「手に入れたい」と思うことはあるのではないだろうか。「遠方だったから販売に間に合わなかった」、「長蛇の列に並ぶのが億劫で買えなかった」などの事情を抱えていれば、出品者に感謝さえする場合がある。

 売り手としても本当に欲しい人、大切にしてくれる人に重宝されたほうが良いし、簡単に手放すには惜しい品かもしれない。それに結構な数の人が転売サイトを利用しグッズを購入し経験があるのではないだろうか。

 

 そういった意味では、グッズの転売が、需要に対して応える手段にもなりうる。法外な価格設定に心を痛めるかもしれないが、それを買う人はそれくらいの価値を見込んで購入したのだから、第3者が干渉する問題ではない。

 どうしても転売に文句をつけるなら、転売サイトの一切を利用しなければいい。サービスがあり、それを利用している人がいる限り、根絶することはできないし、腹の虫がおさまらない人は通報すればいい。

 そうはいっても現状ではなかなかこのような方法で状況が改善されていくことは難しいだろう。

f:id:aoyagiblogchang:20170307071238p:plain

 これらを考慮すると転売を目撃した人が、すぐさまSNSで晒すという行為にも疑問を感じる。

 メッセージ付きやサイン付き、アーティストグッズが売りに出されているという情報を誰にでも見られるTwitterをはじめとするSNSで拡散するのは、とても悲しいことだ。それが勢いよく拡まれば、メッセージを付けたアーティスト本人にその情報が届く可能性があるし、そんなことをして何になるのだろうか。本人は悪をさばいたヒーロー気取りかもしれないが。わざわざ悲しい情報を拡散して「許せない」と皆で言い合って袋叩きにすることが悪質な転売の対抗策になりうるのか。そのような人がファン代表みたいな態度を取られてもげんなりするだけだ。

 

 ここでは転売されていることを恨むより、むしろ転売から買わないことを呼びかけるほうが適当な方法として推奨したい。不毛なやり取りを繰り返す労力があるなら正しい解決方法を模索することに労力を使うべきではないだろうか。

 

 最後にチケットやグッズの転売に対して責任は、販売する側だけでなく買う側にも大いにある。転売から買う人がいる。譲り先が見つかる。感謝する人がいる。需要があれば商売が成立するのだから、その転売が許せないのであれば転売されたモノを購入しなければいい。

 口では反対といいながら定価以下のチケットやグッズを探したり、定価以上で売りに出したりしている人がいて、情報を拡散する。言っていることとやっていることの矛盾に気付いてほしい。

 何も考えずに情報が疑いもなく広まり、一面的な側面をみて適切でない方法で騒ぎ立てる人達に底知れぬ恐怖を覚える。

 転売ということについてもっとよく考えるべきだ。

 

えいカラ2017名古屋 レポート

ライブレポート

えいカラ2017名古屋に参加してきたので早速レポートしていきたい。 (平成29年2月18日)

えいカラ2017が品川、名古屋、大阪の3会場で行われた。

2015年からスタートしたファンクラブイベントで、コンセプトは「狭いお部屋でえいそと一緒にカラオケオフ会」そのため会場は狭く人数も限られ倍率がとんでもないことになる。

f:id:aoyagiblogchang:20170222173641p:plain

イベントが開始時刻になり会場に案内されると入口で電子チケットにスタンプが押され、えいカラTシャツが渡される。会場はパーティールームを一つ貸切ったような感じで全体はだいたい70人前後で各テーブル10人ほどが座る。

 

ルームに入ると(かけぽん (@kakepon029) | Twitter)が前説をしていて注意事項として

・かなり近くに来て間を通っていくので通れるように導線確保、広くする。

・感極まって泣かない

・お触り、触れることはあっても触りにはいかない

・曲は基本的に1番のみである

などの注意点が挙げられていた。

 

えいたそが登場するまでの間カラオケと同じくドリンクを注いだり、お菓子が用意されているので食べたり談笑したりする。このえいたそ登場までの時間が大切だと感じた。

いよいよえいたそが登場して曲を歌いだす。歌っているテーブルの一つ前になったらテーブルにデンモクが回ってきて曲をリクエストする。リクエスト内容は、歌ってほしい曲、聞きたい曲、デュエットしたい曲など様々あるので、セットリストはその部によって異なる。テーブル毎に「歌ってほしい曲はあるかね?」と聞きに来る。一応曲名を見せて歌えるかどうか確認して曲を入れるというのが流れだ。

 

 歌っているのを聴くのも良いけど、やはり醍醐味はカラオケに来ているのだから「歌うこと」つまりえいたそとデュエットにあるように思う。分からない曲があると次の曲を選んで入れるまで時間ができるので質問コーナーになる。時間が限られているので、なるべく歌えるものを用意すると良い。ただ、うろ覚えでも雰囲気で歌ってくれることもあるが、これは完全に自己流。(笑)

 

 ここで前述したえいたそ登場までの時間が大切だと感じたというのは、曲を誰がいれるかというのは決まっていない。つまり誰がいれるかは、その場の空気やノリ、流れで決まるということ。ここで事前の交流によって、えい推しでない人を特定すること自分の愛を熱く語ることがポイントだと思った。そうすることで「推しは違うけど来ました」という人や「何となく申し込んだら当たりました」という人を除外し、チャンスを増やすことができる。

 このイベントに誰が曲をいれるのかということに正解はない。私がいたテーブルで前グループと後ろグループに分かれてどの曲を入れるかを決めていた。自分の後ろのグループは紙に歌って欲しい曲を書いて、選んで歌ってもらうという方法を採用していたがそれも平等かどうか皆が納得するかどうかは分からないし必ずしも正解のやり方とは言えない。やはり、その場の空気やノリ、流れになるので自分の情熱をアピールしながら交流することでリクエストできる確率を高めるのがベストだと思う。

 

自分もなんとか歌わせてもらう機会があってえいたそにお立ち台のほうを指さして「あっちで歌おう」と言われ、されるがままで思考停止状態だったし、えいたそが音程を探したりアレンジ加えたりするので原曲が全く分からなくなった(泣)

歌い終わった後は、笑顔が止まらず愛が溢れてどうしようもなくなり言葉も出なかった。MCでかけぽんさんが「泣くのはやめてください」といっていたのがよく理解できた。

 

自分の部の最後はオレンジリウムのフルコーラス。曲が始まるとサイリウムとペンライトが一色になり、でんぱ組が好きで、えいたそが好きで集まったファンが一つになり、真っ赤に燃えるオレンジのえいたそを照らす太陽になったように思えた。いつも笑顔を与え、希望となり、光り続ける存在へ心から感謝。

f:id:aoyagiblogchang:20170222173943j:plain

(えいカラ2017品川の様子)

イベント終了後には本人によるポストカードのお渡し会で接触機会があった。

 f:id:aoyagiblogchang:20170222174037p:plain

今回参加してみて、肩が触れるほどの距離で観ることができて、一緒に歌えて、直接誕生日を祝うことができる。えいカラがいかに神イベであるかがよく分かった。

思ったことはえいたそは歌うことが本当に好きであるということ。元気を与え、笑顔にしたいというサービス精神が強いこと。心から好きでなければ3会場2部制で1部およそ30曲強、一番のみとはいえ歌い続けることは難しい。

 

特筆すべきはえいたそがコンセプトとして掲げている「狭いお部屋でえいそと一緒にカラオケオフ会」これを忠実に守るのがこのイベントの肝であること。カラオケオフ会に来ているのだから交流なしに独断で曲をリクエストしたり、割って入って歌ったり、当然その場を仕切ったりするのはどうかと思う。また、「必ず俺は歌う」といったスタイルは印象が悪い。実際、そのようなやり方をしている人もいた。これを守って楽しむことができてこそ本当の神イベとなるだろう。もちろんお誕生日を祝う気持ちと祝える喜びも忘れてはならない。

貴重な経験に感謝してこの神イベントがいつまでも続くことを願って終わりにしたい。

本当にありがとうございました。

f:id:aoyagiblogchang:20170222174146j:plain

 

幕神アリーナツアー2017 1月6日 ライブレポート

ライブレポート

f:id:aoyagiblogchang:20170107040848j:imageでんぱ組.incの幕神アリーナツアー、幕張公演が開催された。

でんぱ組の今年のツアーはなんとアリーナツアーからスタート。

本ツアーの開催は昨年8月25日に行われたはやぶさかがやきツアーZEPPTOKYOで発表された。

 

でんぱ組.incのワンマンは、gogodempatourでNHKホールがあったが、会場の規模でいえば1万人弱の動員数は一昨年に行われた国立代々木第一体育館でのライブ以来となる。

 

そして今回の幕神アリーナツアーは幕張公演を1月6日、8日、9日と神戸公演1月14日

15日。さらには追加公演として日本武道館でのワンマンの計6公演を行う。

 

さて、ここから今回の幕張公演初日について書いていきたい。

 

ステージがライトアップされ、昨年12月21日に発売された『WWDBEST』の1曲目である、「電波良好!」をSEに「でんでんぱっしょん」、「NEO JAPONISM」をあいさつ代わりに投下。

 それから自己紹介、メンバーによる「あけましておめでとうございます!」という新年のあいさつを終えた後、メンバー1人1人の自己紹介をした(コール&レスポンス付き。)

序盤からフルスロットルで加速し、「バリ3共和国」と昨年のツアーで育った「ユメ射す明日へ」を披露。つづく「Dearstageへようこそ」は、会場に出張していたディアガールが、ステージ上でディアステを再現するという特別演出つき。次に日比谷野音以来の「君も絶対に降参しないで進まなくちゃ!」を披露。懐かしさも感じる良曲に会場が湧き上がった。それからメンバーのヒストリーソングである「W.W.DⅡ」を歌いあげた。

そこから映像とともにでんぱ組のワンマンライブを振り返っていく。

最上もが、藤崎彩音 加入の原宿アストロホールの映像から始まり、恵比寿リキッド、ZEPP TOKYO、日比谷野音、武道館、代々木第一体育館、そしてFUJIYAMA。

これまでのライブを振り返ったのは今回が、でんぱ組.inc結成5周年となって初めてリリースしたベスト『WWDBEST』をひっさげたツアーということだけでなく、でんぱ組.incの過去から現在への成長を見せるという意味もあったと思う。

 デビューから伝説的な飛躍を遂げてきた彼女達は爆発的に売れたわけではない。その道のりは一歩一歩確実に歩んできたものであり、会場規模は年を重ねるごとに確実に大きくなっていった。それは彼女達の実力が認められていった何よりの証拠だし、ファンの応援と彼女たち自身の成長によるものだ。

 映像が終わると、日本刀を使った2017の文字の書き初めの演出があった。日本刀を敢えて用いたのは、和の美しさと暗い過去との決別という意味があったように感じた。

 

それから「おつかれサマー」の(Short version)からメドレーに突入。メドレーは前半4曲、後半6曲の盛りだくさんの内容。その詰め込みように“ベスト”という形式でありながら3枚組42曲を収録してしまうでんぱ組らしさを感じた。

 メドレー突入と同時に、代々木第一体育館の演出と類似したトロッコに乗ったメンバーが後方席へ移動する演出がなされた。この演出に関して夢眠ねむは「どんな席でも良席なんだよーっ」と後に振り返った。

 そんな思いやりに満ちたファンサービスを終え、メインステージに戻ると、“でんでんビッグバンド”(具体的には“でんでんバンド”にストリングスを加え、さらにはドラムを二台使うという豪華演奏。楽器隊の総人数が12人の編成)と銘打った楽器隊のアレンジによる「ちゅるりちゅるりら」「W.W.D」などが演奏された。f:id:aoyagiblogchang:20170107040750j:image

それから再び怒涛のセトリを展開し、メンバーも気合十分にグループ最高BPMを誇る「破!to the Future!!」。王道である「Future Diver」。

そして今回のアルバムとでんぱ組.incの総決算ともいえる「WWDBEST」をやり切った。

 

ここまで迫力のあるパフォーマンスと彼女達の活動の軌跡を魅せられたファンが思わず涙ぐむ姿までみられた。

 

そしてアンコールではファンへの感謝を「ORANGE RIUM」で歌い

6人体制初の楽曲である「でんぱれーどJAPAN」を披露し、今回の公演は幕を閉じた。

 

後半は爆音の特効を放ったり、メンバーメッセージ入りの紙飛行機を飛ばしたりと、盛りだくさんの内容だった。

そして今回のライブは、でんぱ組.incの過去と現在。秋葉原から世界。という時間的な対比成長の軌跡が色濃くなされていたと思う。

 活動の総決算ともいえるベストをひっさげたツアーに相当な気合いを感じたし、昨年様々な形の進化を遂げた“でんでんバンド”の最終形態を観た。それは、迫力だけでなく、サウンドとしても十分なものであり他のアイドル、またバンドを含めてもここまで耳に幸せを感じるものはないのではと思った。

 初日のパフォーマンス全体のクオリティが想像以上だっただけに、以降のライブも非常に楽しみである。古川未鈴相沢梨紗がMCで噛みまくっていたことを含めて楽しいライブだった

 

 あまり期待値を上げてはいけないとよく言われるが、でんぱ組.incは確実に想像を上回ってくると確信している。

以後のライブに大いに期待している。

 

セットリスト

SE電波良好!

1.でんでんぱっしょん

2.NEO JAPONISM                                                                                                            

3.バリ3共和国

4.ユメ射す明日へ

5.Dear Stageへようこそ

6.君も絶対に降参しないで進まなくちゃ!

7.W.W.DⅡ

8.おつかれサマー(Short ver)

9.まもなく、でんぱ組.incが離陸いたします→強い気持ち強い愛→FD2レゾンデートル大冒険→キラキラチューン(メドレー前半)「計4曲」

10.アキハバライフ♪→ファンシーほっべ ウ・フ・フ→冬へと走り出すお!→ダンダンダンス→くちづけキボンヌ→まもなく、でんぱ組.incが離陸いたします※メドレー前半部の途中から曲終わりまでver(メドレー後半)「計6曲」

11.ちゅるりちゅるりら(アレンジver)

12.あした地球がこなごなになっても(アレンジver)

13.イツカ、ハルカカナタ(アレンジver)

14.Ψです!I LIKE YOU(アレンジver)

  1. W.W.D(アレンジver)
  2. 最Ψ最高調!

17.でんぱーりーナイト

18.サクラあっぱれーしょん

19.破!to the Future

20.Future Diver

  1. WWDBEST

アンコール 約10分

22.ORANGE RIUM

23.でんぱれーどJAPAN

 

公演時間約2時間40分

 

2016年ベストアルバム10

レビュー

2016年に発売されたアルバムを10枚選んでみました。

 

思ったより長くなってしまいましたが、何が選ばれたかということだけでも見て頂ければ幸いです。

 早速発表とレビューを投稿していきます。

 Dizzy Beats  / Dizzy Sunfistf:id:aoyagiblogchang:20170103165132j:image

Dizzy Sunfistの待1stフルアルバム。3人組メロディックパンクバンドである彼らは最近、SATANIC CARNIVALやHAZIKETEMAZARE、京都大作戦などにも出演し、大型フェスでもすっかり顔なじみとなった。今年本作を引っ提げた全国ツアーも敢行し、圧倒的な成長を感じた。

前作のミニアルバムSUPER DELICIOUSはライブ定番曲も多く、お気に入りのアルバムであるが、今作はそれに劣らない出来栄えだと思った。特に本作のリードトラックである『DizzyBeat』は成長し続ける自身の代名詞のような楽曲となっており、その完成度も高い。さらに『Piece Of Cake』、『Tonight,Tonight,Tonight』などはキャッチーで普段全英語詞を聴かない人でも入りやすいと思う。

持ち前のメロディックサウンドで次世代パンクバンドを牽引する存在になる期待を感じさせる1枚だ。

 

WWDBEST / でんぱ組.incf:id:aoyagiblogchang:20170103165139j:image

でんぱ組.inc初のベストアルバム。アイドル界のみならずコアなロックファンをも虜にするサウンドで進撃を続けてきた彼女達の待望の新作は、代表曲はじめ初収録の新曲まで網羅した3枚組。

2011年12月25日の初ワンマンLI VEから5年、日本武道館代々木第一体育館2daysでの単独公演を成功させ、国内のみならず海外の大型フェスにも出演してきた彼女達の伝説的な快進撃に伴う成長が垣間見える出来栄えとなった。

今夏のアルバムを語るうえで欠かすことができないのが、新曲である『WWDBEST』だろう。本楽曲は作詞に、前山田健一、畑 亜貴、meg rockかせきさいだぁ只野菜摘、NOBEの6名を迎え、作曲には玉屋2060%、浅野尚志、釣 俊輔、Tom-H@ck小池雅也の5名を迎えた。これだけでも驚きの内容だが、さらにMVは、でんぱ組.incのMVを手がけてきた、志賀匠、スミス、田辺秀伸、鶴岡雅浩、BOZO&YGQ、山崎連基の監督6による合作である。

過去の伏線を回収していくかのような歌詞とメロディーと映像は涙なしでは見ることができない。さらに未音源であった、『君も絶対に降参しないで進まなくちゃ!!』が収録されたり、過去のアルバムの5人時代の楽曲を録りなおした曲があったりと、初めて手に取る人も、ファンもマストのアルバムであることに間違いない。

 今年に幕神アリーナツアー(幕張公演1月6日,8日9日。神戸公演1月14日,15日。日本武道館1月20日)を行う。辛い過去を背負い、未来に向かって進撃を続ける彼女達のさらなる躍進が楽しみでならない。

 

SO YOUNG / LONGMANf:id:aoyagiblogchang:20170103165149j:image

四国・愛媛が誇る男女ツインヴォーカルメロディックパンクバンド、LONGMANセカンド・フルアルバム。正直最近の若手バンドはどれも似たようなものが多い。覚えやすいサビ、ハイトーンボイスにダンスビート。とりあえず、どのバンドもそんな感じだ。

このバンドは、メロディックツインヴォーカルという形でありながら、王道のメロディックサウンドをうまく取り入れた楽曲が多いところだ。若い人にとってはキャッチーで聴きやすいメレディックパンク、ベテランのリスナーにとっては懐かしさを覚えつつ、新たなパンクの潮流を感じることができるアルバムとなっている。

最近、混声ヴォーカルとしてここまで勢いのあるバンドを観たことがない。その音楽性は幅広い世代に受け入れられるはずだ。

そして本作収録の『Back Home』では初の地上波出演を果たすなど、今ホットなバンドの1つといえる。一層の活躍を期待して、今後の動向に注目していきたい。

 

STOP THE WAR / HEY-SMITHf:id:aoyagiblogchang:20170103165222j:image

言わずと知れたスカパンクバンドHEY-SMITH。近年の彼らは、2人のメンバー脱退を経験し、一時はバンド存続の窮地に立たされた。そこに、YUJI(B/Vo)が加入、それからイイカワケン(Tp)、かなす(Tb)を迎え、5人から6人編成に生まれ変わった。この改編は楽しみでもあったが、不安も大きかった。というのもヘイスミは、今までのサウンドだけでも相当なクオリティを持っていたため、それを越えられるのか、それが変わらないのかという思いがあったからだ。

だが、本作を聴いたとき不安から期待に変化し、未来へと新しい道を切り開き進んでいく様子が浮かんだ。6人編成に変わったことで音としての表現の幅が圧倒的に増加したことはもちろんパフォーマンスの面でも、観る楽しさというものが増えた気がする。今回のアルバムは確実に今までの彼らの良さを増幅させていた。

本作をひっさげた全国ツアーで全国各所を回り100を超えるライブを行った。そのライブを生で観て感じたことは本作で彼らは更なる高みに到達したということだ。リードトラックである『Stop The War』は既にライブ定番になり、キッズが求めてきたサウンドと曲の展開が盛り込まれていることに感動した。他にも『2nd Youth』,『Dandandan』などアッパーなスカパンクがふんだんに盛り込まれている。

間違いなく2016年の名盤といえる出来だ。

 

ソルファ2016 / ASIAN KUNG-FU GENERATIONf:id:aoyagiblogchang:20170103165236j:image

 もはや説明の必要もない彼らの代名詞ともなったソルファを再録リリース。それだけでも前例のない出来事だけで衝撃は大きかった。さらに凝ったアレンジも特になく現在のアジカンで演奏しただけという本作。曲によって微々たる変化はあるが、確実に今のアジカンの良さが凝縮されている。本作に関するインタビューでも語っていたが、前作のソルファそのものが60万枚を超えるセールスを記録している時点で今更録りなおさなくても…と思うところがあったという。しかし、今回のアルバム再録が御垂らした効果は、ソルファをリアルタイムで聴いていた世代の追懐の思いであったり、今のアジカンしか知らない、もしくは初めてアルバムを通して聴いたりするリスナーをも納得させたと思う。それだけでも意味はあった。常に現状に満足せず、向上心をもつ彼らだからこそ、自身最大のセールスとなったアルバムを再録という形でリリースし、今後の活動に生かしていくということだ。そこには過去との決別や、自身との対峙という意味含まれているかもしれない。

そして彼らは今年1月に武道館公演を予定しており、今なお成長し続けるアジカンが観られることを期待している。

 

The World’s On Fire / MAN WITH A MISSIONf:id:aoyagiblogchang:20170103165241j:image

お茶の間にもすっかり浸透した5狼組バンドの通算4枚目のフルアルバム。

今回の収録曲は全13曲だが、そのうち8曲がタイアップ付きということだけでもこのアルバムの完成度が伺える。大ヒットとなった『Raise your flag』を筆頭にポップでありながら、洗練されたロックはもはや説明不要。

ミクスチャーロックという体裁を保ちつつ、メロディーからサビへの展開が全体を通して分かりやすい。コアなロックファンではないライト層にとっても、サビが覚えやすいというのは重要な要素となっているし、それでいて本格的なロックサウンドをかき鳴らすという非の打ち所のなさ。多くのリスナーが食いつきやすいような要素をフレーズに盛り込んでいる。

あまりキャッチーすぎると、大衆向け音楽という感じがして、あまり好きになれないというのがコアファンの意見であるが、ミクスチャーサウンドやラップ、高速のリフを生かしたヘヴィなサウンドと切れ味がまとまっているから、コアファンも離れない。そんな音楽であるから幅広い世代に定着するのだと思う。世界レベルで通用するバンドである彼らのアルバムは必聴である。

 

TO A PERASON THAT SAVE SOMEONE / The BONEZf:id:aoyagiblogchang:20170103165247j:image

PTP+RIZEというモンスターバンドのThe BONEZの2年2ヶ月ぶりのリリースとなる3作目。多くのリスナーがアルバムを通して聴くということがめっきり減っている近年において、本作は最初から最後まで通して聴くべき、まさに捨て曲がないとはっきり言える。だからこそ、時間を惜しむことなくアルバムを通して最初から最後まで聴いてほしい。

まず分かることはThe BONEZというバンドの楽曲の振り幅の大きさ、表現力の多さだ。メタル、ハードコア、ミクスチャー、メロディック、エモと挙げだしたらキリがないくらい様々な要素を盛り込んでいるということを聴きとることができた。

さらに前作から今作に至るまで多くのライブを経験し、バンドとしての形や方向性も固まっていった。そのメンバーとしての注目度だけでなく、実力に相まってフェスには欠かせない存在となった。

JESSEはRIZEの活動も行いながらBONEZでこんなにも純粋にカッコいいと思えるアルバムを創るのかと驚いた。

中身について触れると。個人的には『Friends』がBONEZらしさを如実に表した1曲だと思う。MVでは日本語詞へフューチャーした内容となっているだけのこともあって、とにかく歌詞が良い。言葉にして直接言えない気恥ずかしいことを英語詞で代弁しているこの歌は共感する部分も多いはずだ。その良い意味でキラキラした感じが、BONEZらしいと思うところだ。

様々な要素を取り揃えた本作を聴きとおし、最後の『Waking Up』という壮大なエンディングに向かうまで飽きることなく楽しませてくれる1枚だ

 

ノイジーマイノリティー / ヒステリックパニックf:id:aoyagiblogchang:20170103165252j:image

ラウドポップの新境地を開拓したヒスパニ。シングルとして発売された『シンデレラシンドローム』をはじめ、『Adrenaline』、『なんてたってラウドル』など踊れるラウドを研究しつくした破壊力抜群の1枚。踊れる、アガれる曲ばかりで、今年のバンドとしての充実ぶり、革新的で、斬新なバンドスタイルを貫いている。

初めて聴いたときは高音のヴォーカルとデスボイスのミスマッチ感を感じるかもしれないが、聴いていて純粋に楽しめるし、こんな音楽があるのかと驚くはずだ。それくらい斬新な音楽性を持つ彼らは、今年トレジャーやメリロへの出演も果たし、さまざまな大型フェスにも出演する勢いを見せつけた。さらにはシングルとしてもリリースされ、本作にも収録されている『シンデレラシンドローム』で地上波の音楽番組に出演し、大きな反響を呼んだ。

これからも進化し続けるバンド。そして切り開いたラウドポップ。彼らがそのジャンルを開拓し続け、パイオニア的な存在になることを確信させる1枚だ。

 

THE BEAUTiFUL PEOPLE / SiMf:id:aoyagiblogchang:20170103165257j:image

 レゲエパンクという独自のジャンルを切り開いてきたジャパニーズラウドロックの代表格ともいえるSiMによる2年半ぶりのフルアルバム。

 フェスの常連というだけでなく、彼らの独自性は群を抜いている。それは活動からもわかる通り、近年では自らが主催のフェスDEAD POP FESTIVALを成功させたり、さいたまスーパーアリーナでのワンマン、さらには日本武道館でのワンマンを行ったりと常に前衛的であり続けるバンドだ。特に武道館は最初で最後のと銘打っており、自身の活動拠点はあくまでもライブハウスだという彼らは武道館をもクラウドサーファーで埋め尽くすという自身のスタイルを貫いたライブを行った。

 その圧倒的なパフォーマンスと楽曲のクオリティから世間のみならず、バンドからの信頼も厚い。その注目度の高さから地上波で『MAKE ME DEAD』を披露したことも記憶に新しい。完成度の高いアルバムを創り続ける彼らは悔しいほどに、非の打ち所がない。

 

METAL RESISTANCE / BABY METALf:id:aoyagiblogchang:20170103165302j:image

日本のアイドル市場はめまぐるしい変化を続けている。いわゆる坂系、ハロプロなどの大手アイドルグループ以外はアイドルという形式に何らかの付加価値をかけることが主流となった。そのなかでここまでの成功を観たことがない。そもそも彼女達をアイドルとくくってしまうこともおこがましいほどだ。

ビルボードで総合39位を獲得、UKウエンブリーに日本人初登場、ワールドツアーの敢行、レッチリの前座など簡単に挙げただけでも、その活躍は日本のアーティストが願ってもかなわないことばかりだ。

今年に本作の発売が決定したとき相当な期待があった。結果は上に挙げたような活躍に繋がったわけだが、なんといっても前作BABYMETALが想像以上の良盤だったこともあり、それを超えらえれるのか…?ともおもった。

だが今回のアルバムは、メタル界のオールスターのオマージュ要素を含む傑作。具体的に名を挙げるなら、DragonFoece、Issues、METALLICAなどの要素を盛り込みつつ、ベビメタ流にアレンジする圧倒的力量を魅せつけられた。

2016年に発売されたアルバムのなかでも傑作に近い1作となった。

 

以上10枚が2016年のベストアルバムとして発表してきたわけですが、今回は選出の都合上フルアルバムのみをフォーカスしました。

形式にこだわらないならば、2016年活動再開を果たしたハイスタ。最も飛躍したWANIMAなども捨てがたい存在だったと思う。他にもフォーリミKEYTALKなども注目度が高かったし、リベリオンNUBOアイリーンテンフィもよかった。

ジャンルを変えればバンドじゃないもん!BiSH欅坂などはアイドルのなかでも驚くほどレベルが高かった。さらに、BiSBILLIE IDLEぜん君まねき虹コンベボガも昨年に大きく飛躍したグループだと思う。

 

長々と述べてきましたが、良い音楽とか面白い音楽は他にもたくさんあると思います。

今回の記事を参考までに読んでいただけたらと思います。

それでは!

 

 アイドルとバンドの対バンで賛否両論 ~求められるオーディエンスの在り方~

コラム

最近のアイドルはロック要素が強い。もう何年も前からこの傾向が強くなってきた。その音楽性のみならず、フェスへの出演、ロックバンドとの対バンが当然のように見られるようになった。

そのなかで毎回のように浮上する問題。それはオーディエンスのノリ方についてだ。

 

問題の根本にあるのは、ロックのノリとアイドルのノリは全然違うということ。

どちらも分からないという方のために具体的に説明すると、

コール、mix、口上、ヲタ芸などを行うアイドルの盛り上がり方は、主に頭脳的・協同的なものが多い。

それに対してロックバンドの盛り上がり方はダイブ・モッシュなどを行い、主に身体的・感覚的なものが多い。

どういう行為なのかをということは動画を観たほうが、把握しやすいかもしれない。

どちらのライブにしてもオーディエンス全体が上記に挙げた行為を全く行わず、静観していたら違和感を感じる。

 

f:id:aoyagiblogchang:20161130215213j:plain

問題の発端

ロックのライブでの危険行為アイドルのライブでの比較的安全な行為。これらが混合させられる機会は、2012年頃から本格的になってきた。

 

発端は2012年11月23日 に行われた「MUSIC COMPLEX 2012」(通称:ぴあフェス)これには、マキシマムザホルモンももいろクローバーZなど6組のアーティストが出演。激しいライブが特徴のバンドと当時最も勢いのあるアイドルが集うフェスは、前例が少ないながらも盛況であり、大きな物議を醸すこともなかった。だがこのフェスが問題意識の火種ともなったのは恐らく間違いない。

 

これを機にロックフェスにもアイドルが出演する機会が増加し、SNSを中心にその賛否問われるようになった。特に注目されたのは「OzzFest Japan 2013」

 

 

getnews.jp

 

ももクロ×ヘビメタなぜ 「オズフェスト」に参戦 – 朝日新聞DIGITAL

 

http://digital.asahi.com/articles/TKY201305070397.html




今でこそロックフェスにアイドルが出演するということが、当たり前になりつつあるが、当時は大きな話題を集め、賛否が起きた。(オズフェストだからということもあるかもしれないが)会場内にサイリウムの持ち込みが禁止されていたことからもアイドルアウェーの雰囲気を感じる。

同じ音楽であっても、そのジャンルの違いによって同じフェスへの出演に疑問を抱く声があるのだから、オーディエンスの楽しみ方で、ジャンルの異なるファン同士が相容れないということも頷ける。

 

なにが問題か

 

これから述べていく内容は多くの人を敵に回すことになるかもしれない。

なぜなら、以前アイドルがロックバンドと対バン形式で回る大規模なツアーを行う前にとったアンケートによると、「ダイブ??なにそれ怖い」「邪魔だからやめろ」という意見が「自由でいいのではないか」「分からない」という意見を抑え、6割以上を占めた。

 

私が言いたいことは、そのアーティストに合ったノリが存在して、それを適切に判断したうえで、オーディエンスが一体になる必要があるということだ。恐らくどちらのファンであってもアーティストによってノリ方を変える。“住み分け”が可能なはずだ。

つまり対バンであるなら、ロックバンド出演時はダイブ・モッシュを許容し、アイドル出演時はそれらを行わず、アイドルのノリを全力で行うということだ。

アイドルが禁止していることをキッズが行うというのは問題があるし、ロックバンドでサイリウムを振ったり、mixを発動させたり、オタ芸を打ったりするのは気持ちが悪いそもそもバンドにとってそんな必要はないし、望んでもない。(一部の色物バンドなどの例外は除く)

 

www.excite.co.jp

  

 

ライブキッズの生態

 

f:id:aoyagiblogchang:20161130213621p:plain

 

これで指摘された人はかなり“暴れる”ことを楽しむ目的としている人の可能性が高い。そういう意味では注意されても当然だが、ダイブ、モッシュが激しい人は行為に慣れているという前提がある。

 

すなわち、テンションが上がる→ダイブ という行為に慣れてしまっているから大体同じ人がダイブをする。キッズとしたらダイブをしたくらいで怒られる理由はないし、その点は寛容であってほしい。

(アイドルで置き換えたらテンションが上がる→オタ芸と同じこと)

                                                                                        

「アイドル主催のツアーだし禁止している行動だから、出演アーティストに関わらず危険行為はやめろ」という人がいるのは分かるが、ライブキッズの言い分を聞いてほしい。

 

ロックを体に浴びて、行儀良く観ていられるか?(2009/8/25)

これは横山健のコラムからの抜粋であるが、

これにすべての行動の理由が込められている。

ダイブ・モッシュなんてどうでもいいと思う人もいるかもしれないが、自分達が居心地の良い場所と思うなら、楽しい場所としたいなら、自身の行為を危険といわれ、禁止されたくらいで、行動を制限し、黙って観ているというのは我慢ならない。

社会や世間と戦うロックを歌うバンドの前で、それに屈してしまうことは、どうしても譲ることができない。もちろん、知らない人を巻き込んで怪我をさせるような楽しみ方、自分だけが良ければいいというような行動・楽しみ方は許されない。

ダイブをするなら下の人に「申し訳ない」「つい我慢できなくて」という姿勢であってほしい。そのことを考えるとリフトからのダイブという定番ともいえる行為は冷静さが介在しているため、あまり気持ち良いものではない。

f:id:aoyagiblogchang:20161130214243p:plain

f:id:aoyagiblogchang:20161130214251p:plain                            

                       (10-FEET TAKUMA ブログより)

そもそもダイブ・モッシュ禁止というルールはライブハウス、ロックフェスでも同様に呼びかけられている。

ただそれが、“暗黙の了解”として受け入れられ、危険行為による怪我や事故は自己責任という体裁と保っている。

個人の行動を許容していたために、取り返しのつかない事故につながったことによるロッキングオンの主催フェス(RIJFCDJなど)が厳重に危険行為を取り締まっていることからもその責任は計り知れないものだと分かる。

 

危険とはいっても、全国各地で数えきれないほどライブが行われて、それらが事故に繋がるケースほぼない。ロキノンの事故もウェイキッズが無茶をして怪我をしたのかもしれないし、自身の行動の危険性を意識していなかったから起きたことかもしれない。動かない人にぶつかりにいって重傷を負わせるのは困難だ。それを考慮すると危険であるという認識を持ち、周囲への思いやりがあれば必ずしも罰すべき行為だとは思えない。

 

 

アイドルヲタクの生態

 

ここまではキッズを中心として取り上げたが、ドルヲタもその楽しみ方も疑問を持たれることが多い。

その中心となるのは、楽曲を聴かないこと。マナーが悪くなるとサイリウム投げなどの悪質な行為が行われることだ。

 

楽曲を聴かないというのは、少々言い方が悪いかもしれないが、間奏ならまだしも、メンバーの歌唱パートでも大声を出す。そしてステージではなく、地面に向かって叫んだり、明後日の方向を見てヲタ芸を打っていたりするという事実がある。

 

(マグロック2015でも炎上ツイートが多数見られた。)

 

これらもまた一部のファンかもしれない。しかし、ほとんどのドルヲタがミックスを言える、ヲタ芸を打てることを考えれば小規模な話題ではない。

 

このような負のイメージを持たれがちな行為も実際に参加し、自分も主体となれば、その一体感全員で会場の雰囲気を創り上げるという大きな達成感を感じるはずだ。

 

f:id:aoyagiblogchang:20161130214645p:plain

 

まとめ

 

 最近アイドルがフェスにも出演し、ロックバンドとの対バンが増えてきたということは喜ばしいことだ。実際に私もロックフェスに出演したアイドルを観て、アイドルへの偏見がなくなり、その文化に興味を持ち始めた。

 新規ファンの獲得や他ジャンルの音楽を敬遠するような垣根が減っていくことは音楽シーン全体の盛り上がりにもつながる。

 

人々に根付き、継承されてきた文化なのにキッズもドルヲタも肩身が狭くなってきている。

 

f:id:aoyagiblogchang:20161130215555j:plain

だからこそ互いの文化が制限され、互いが相容れないものとして、排除しあうような関係になってほしくない。伝統をこれから先も継承していきたい。

 

音楽の垣根の減少によってキッズであり、ドルヲタであるような人も多く見かけるようになった。両者が共存し、さらに音楽シーン全体が盛り上がっていくことを期待している。

 

 

追記

 

12月の3日と4日には5年に1度のフェスSKULLSHIT「骸骨祭り」が開催され、そこにはアイドルの姿もある。

骸骨祭りも危険行為の禁止を呼びかけているが、今回の出演ラインナップからして、黙って観ていられるとは思えない。それが受け入れられる会場や雰囲気だと思っているし、発見した場合の罰則について明記もないことから、

“暗黙の了解”があるロックフェスだといえる。

 

ここに本来ダイブを含む危険行為を禁止しているアイドルが出演するということが、会場全体の雰囲気をどうするのか。“郷に入っては郷に従え”という言葉通り、私はフェスへの出演を了承した時点で、それを受け入れたと認識している。

 

フェスというオープンな空間ならば、アーティストの内部事情に通じていないライトな層で会場が形成されるため規制は非常に困難。

一部の人間が「このアーティストではダイブはしないで」と呼びかけたところで、掃除時間に生徒のサボりを注意する学級委員長のように邪魔者扱いされるのがオチだ。

 

ならば雰囲気にあった楽しみ方をするべきだし、それが盛り上がりの最大限の表現方法であり、アーティストに対する礼儀だ。

 

今後オーディエンスの楽しみ方がどのような規制され、禁止されていくのかは分からない。しかしそれぞれの音楽文化に根付いた伝統が廃れてほしくない。ロックのライブで育ったキッズもアイドルのライブで育ったヲタクも行為を禁止されて黙っているべきではない。

ライブキッズだから。アイドルヲタクだから。そんな垣根を越え、それぞれが理解を深め、

互いの楽しみ方を尊重し、それに順応すれば、「こんな楽しみ方もあるのか」という新鮮さ驚きを感じるはずだ。

敢えて自分の所属する枠組みにとらわれる必要はない。オーディエンス全体が経験を重ね、熟していくべきだ。

 

リリースイベントにみるアイドルオタクの心理

コラム

今回は、“でんぱ組.inc”が11月2日にリリースしたシングル「最Ψ最高潮!」のリリースイベントに参加してきた。

 

f:id:aoyagiblogchang:20161110203518j:plain

リリイベに参加というと、すっかり自分もアイドルオタクになってしまったんだなぁということを自覚する。

ちなみに今回のリリイベの内容は、通常盤、初回限定盤A、初回限定盤Bの3枚1セットを予約した人にメンバー1人と2ショットチェキを撮れるというもの。

 

イベントは1部と2部に分かれており、1部1枚、2部1枚と1人当たり計2枚の2ショットチェキを撮ることができる。また、抽選によって当落が決まるので不必要に買う必要がないうえ、朝から列を作らなくて良いという点で非常に良心的。これが『チャーリーとチョコレート工場』のように、どのCDに当たりチケットがあるか分からないという内容だったら、ゾッとする。

 

つい前置きが長くなってしまったが、いわゆるアイドルオタクといわれる人でなければ1セットおよそ6000円するものを複数購入しようとは思わないだろう。

とはいえメンバーとの接触機会(対面しての会話)は数少ないものとなっている現状からして、これを買わない手はない。ちなみに私は1部1枚・2部1枚と計2枚購入した。選んだメンバーは「古川未鈴」と「相沢梨沙」。

 

イベント詳細

会場は〈パシフィコ横浜Aホール〉が開放され、でんぱ組.incファン(通称:でヲタ)が列を作る。正確な数は把握できなかったが、各メンバーにつき何百という人が列を作った。そんな状況なので、当然接触時間も限られてくる。会場は大きなホールの奥にメンバーそれぞれの箱が用意されているという様子。

こんな感じ。

f:id:aoyagiblogchang:20161110205806j:image

入口はカーテンで仕切られていて、運営が入口と出口を管理している。また、途中で本人確認のための身分証明書、チェキ参加権(予約CDに同梱)、商品納入書(商品に同梱)が必要である。なかなか厳しい審査で転売対策にも力を入れている。販売方法が商業主義でないから心底嬉しい。

 

 

さて、ここでイベントの流れの概要。

 

1.受付を済ませて列に並ぶ

2.途中でチェキ券を見せる。本人確認の必要書類を見せる。

3.メンバーの箱の前で荷物を置く

メンバーと対面(カーテンが開く)

1.あいさつ

2.チェキを撮る

3.あいさつ

 

注目すべきはメンバーと対面してからの流れだ。早い人なら大体これくらいで終わる。それくらい時間は限られている。

この時間的な余裕の無さにプラスして、メンバーとの対面による緊張で、顔は強張るし何を話すか分からなくなるので、あたふたする場合がほとんどだ。

 

なぜリリイベに参加するのか

 

わざわざ遠方から足を運ぶ人も多く見受けられ、リリイベに対する熱意を感じる。

「いやチェキ撮るためだけにそれは…。」と思う人もいるかもしれない。そういう人のためにも接触イベントに参加する心理を紐解いていきたい。

 

要するに接触イベントに参加するということは、一緒にチェキを撮ってもらいたい。メンバーと話がしたい。目に見える形でも思い出が欲しい。という気持ちもある。しかしそれを上回る要素として認知をしてほしいというものがある。認知というのはメンバーから顔や名前を覚えてもらうこと。規模が小さいアーティストなら認知されることは容易だ。

現在のでんぱ組.incTwitterのフォロワーは22万弱。単純に考えても20万人くらいはでんぱ組の情報を得たいと思って、自発的にフォローしているわけだ。

このなかから自分を覚えてもらうなんて途方もないように思える。だが案外手の届くことだ。

 

接触イベントの可能性

接触イベントは他のイベント、ライブやフェスなどと異なり、対面して話すことができるわけだから、認知の可能性は高まる。たかが認知と思うかもしれない。

でも規模を小さくして考えてみよう。

頻繁に行く店のおっさんでさえ顔と名前を覚えてもらったら嬉しいものだ。逆に通っているにも関わらず自分の存在が知られていなかったら悲しい。いわば承認欲求とも似た感情である。

この自分を知っていてほしい。相手に知られたいと考えるのが、認知が欲しいという願望の真意であり、アイドルオタクの最も重要視する部分だと考えている。

 

接触がもたらすもの

さて、ここまで話してきたが、イベント参加は認知だけのための行為というわけでもない

その付随する効果としてのアイドルと話ができるというのも嬉しいことだし、有名人が居たら一緒に写真を撮ってもらったり、サインをもらったり、握手ができたりすると嬉しい。

それを好きなアーティストとできるなら、相応の金額を支払う価値がある。

他にも、

ザイオンス効果(単純接触効果)≫

人間の、ある対象への好感度は、その対象との接触回数に依存する。

≪投影≫

自分のもっていない魅力がある理想像をアイドルに投影して、『アイドルが元気=自分も元気』 的な図式を無意識に作ることもある。

詳しい要素はさまざまあり、信仰心にも似た感情も要因している。

日本の文化・言語における「アイドル」の語源となった英語のidolの本来の辞書的な意味は、偶像、すなわち目に見えない崇拝や信仰・信心・信奉・信条などの対象を可視化した、絵画や彫刻などのことであり、代表的な用法に偶像崇拝などが見られることからも友達が言っていた「○○ちゃん神!!」という発言もあながち間違いではない。

 

このような要素が接触型のイベントが成り立つ理由だ。

 

楽しみかた

これは余談ではあるが、楽しみかたの1つとして街中だったらヒヤヒヤするような恰好をしている人を多く見かける。つまりコスプレやコンセプトを持つ格好をするハロウィンのような楽しみ方も1つの醍醐味となっている。

 f:id:aoyagiblogchang:20161110211535j:image

コスプレイヤーは、日常的な自分から解放されたいという心理と同時に、今の自分に満足しておらず、そのキャラクターのような存在になりたいという変身願望が存在している。昨今のハロウィン人気も日本のストレス社会がもたらした産物といえるのではないか。

それと並行してインパクトを残して認知してもらいたいという願望もある。

しかしアイドルといっても人間だから気持ち悪いと感じたり不快に思うかもしれない。

そう言った意味で彼らのメンタルには脱帽する

 

リリイベの形式の多様化

リリイベにも、チェキやサイン、握手などさまざまな形式があり、ハグなどの行き過ぎにも思えるイベントが話題になった。

このような特典を利用して、CDを売るのも当然になった。

かつては、「音楽だけで売れよ」という考えが強かった。今ではむしろリリイベ、各種イベント参加の特典を望んでいる。アイドルファンならなおさら特典を望む。それがパッケージとしてCDを売る唯一の方法だと考えているし、ダウンロードの利便性に勝るには、それくらいしなくてはならない。

ファンの需要を考えなくてはCDという形式が残ることもないだろう。

 

おわりに

かつて神格化されていたアーティストもSNSの爆発的普及や接触イベントのおかげで思いを伝えること容易な身近な存在になった。

 

アーティストの規模が大きくてもファンとの距離が近いイベントを行うことはファンのことを考えているともいえる。

しかし、一方ではファンの金脈化も問題視されていることなので常識的な額を積んでほしい。

そうはいっても自分の好きでやってることだから周りも温かい目で見守ってほしい。

 

この記事をアイドルオタクでない人が読むことで、その心理を理解してくれること、傾倒しすぎたファンが自身の異常性に気付くきっかけになってくれたら幸いだ。

 

それでは!!

2016/10/15 RUN&MOSH TOUR2016 10-FEET /LOW IQ 01  

ライブレポート

f:id:aoyagiblogchang:20161019013331j:plain

本日RUN&MOSH TOUR2016に参加してきた。アーティストは10-FEETLOW IQ 01。会場はクラブカウンターアクション宮古。私の大好きなライブハウスだ。特に東北ライブハウス大作戦の活動を応援していて、太田社長も気さくで豪快な笑顔が特徴の良い人。そうしたことも含めこのライブには何としても参加したかった。

当日は私の通う大学の学園祭だが、そんなものは知ったことではない。

 

10-FEETはいつも本当に熱いライブをしてくれる。東北にもたくさんツアーで回ってくれるし、いしがきミュージックフェスにも毎年出演している。今年はかねてからオファーを受けていた氣志團万博のため来なかったので残念だった。

 

前話が長くなってしまったが、今回の対バンの感想を述べていきたい。

 

 

まず初めのLOW IQ 01。恥ずかしながらそのパフォーマンスを生で観るのは初めてだ。

今回のツアーは市川昌之アコースティックギター1本でのライブである。私自身、アコースティックライブに参加している回数は少ない。そう言った意味で長く感じないだろうかという不安はあったが、その心配をする必要は全くなかった。

いっちゃんの愛称で親しまれる彼は、宮古の人の気持ち、オーディエンスの気持ちをアコギ1本で持っていった。やはり対バンが10-FEETということもあって参加している人の多くが同年代のバンドが好きである。同年代のバンドマン(TOSHI-LOWHI-STANDARDACIDMAN大木など)の特徴を捉えたカバーや自身の曲を披露。オーディエンスのガヤにも対応する臨機応変さとトーク力を兼ね備え、終始笑顔に包まれていた。アコギ1本でここまでのことができるのかと純粋に驚いた。私も時間を忘れて楽しでいた。

地元の人の温かさとベテランならではの安定感を感じるライブであった。

 

10-FEETのライブ

 

10-FEETは登場するといきなり「VIBES BY VIBES」を演奏。先ほどまでの和やかな雰囲気と打って変わってクラウドサーフとフロアが揺れるほどのモッシュを発生させた。「1曲目からライブ定番できたか」と思うのも束の間、「goes on」「その向こうへ」を投下。

もう暑すぎ、熱すぎ、暴れすぎ。汗だくになって楽しんだ。その後は、被災地を思い「シガードック」「アンテナラスト」を歌った。

曲中で前列の女性が涙していた。彼女も沿岸の被災者で誰かを亡くしたのかもしれない。。。そんなことを考え、歌詞を噛み締めながら体を小さく揺らした。

その後は、いっちゃんとのコラボで「SUPER STUPID」。

「1sec」「RIVER」定番曲からLOW IQ 01との対バンならではの曲で畳みかけアンコールでは、「MOB~45 BOBSTYKLES~」などを演奏した。

MOSH&RUN TOURならではの特別感と地元の支え、その温かみを感じる最高の空間であった。

 

そして、ライブ中にTAKUMAから東北を元気づけたいと東日本大作戦と称し、仙台のアリーナを使ってフェスを行うという発表があった。このフェスは来年1月14,15日に開催予定であり、TAKUMAは京都大作戦のようなことがしたいという。参加アーティストなど未定なことも多いが、東北在住の私にとって大変喜ばしいニュースとなった。