あおやぎブログ

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やぎぶろっ!

音楽・映画・本(雑談、レビュー、コラム)

記事の無断転載、引用は通報させていただきます

2016/10/15 RUN&MOSH TOUR2016 10-FEET /LOW IQ 01  

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本日RUN&MOSH TOUR2016に参加してきた。アーティストは10-FEETLOW IQ 01。会場はクラブカウンターアクション宮古。私の大好きなライブハウスだ。特に東北ライブハウス大作戦の活動を応援していて、太田社長も気さくで豪快な笑顔が特徴の良い人。そうしたことも含めこのライブには何としても参加したかった。

当日は私の通う大学の学園祭だが、そんなものは知ったことではない。

 

10-FEETはいつも本当に熱いライブをしてくれる。東北にもたくさんツアーで回ってくれるし、いしがきミュージックフェスにも毎年出演している。今年はかねてからオファーを受けていた氣志團万博のため来なかったので残念だった。

 

前話が長くなってしまったが、今回の対バンの感想を述べていきたい。

 

 

まず初めのLOW IQ 01。恥ずかしながらそのパフォーマンスを生で観るのは初めてだ。

今回のツアーは市川昌之アコースティックギター1本でのライブである。私自身、アコースティックライブに参加している回数は少ない。そう言った意味で長く感じないだろうかという不安はあったが、その心配をする必要は全くなかった。

いっちゃんの愛称で親しまれる彼は、宮古の人の気持ち、オーディエンスの気持ちをアコギ1本で持っていった。やはり対バンが10-FEETということもあって参加している人の多くが同年代のバンドが好きである。同年代のバンドマン(TOSHI-LOWHI-STANDARDACIDMAN大木など)の特徴を捉えたカバーや自身の曲を披露。オーディエンスのガヤにも対応する臨機応変さとトーク力を兼ね備え、終始笑顔に包まれていた。アコギ1本でここまでのことができるのかと純粋に驚いた。私も時間を忘れて楽しでいた。

地元の人の温かさとベテランならではの安定感を感じるライブであった。

 

10-FEETのライブ

 

10-FEETは登場するといきなり「VIBES BY VIBES」を演奏。先ほどまでの和やかな雰囲気と打って変わってクラウドサーフとフロアが揺れるほどのモッシュを発生させた。「1曲目からライブ定番できたか」と思うのも束の間、「goes on」「その向こうへ」を投下。

もう暑すぎ、熱すぎ、暴れすぎ。汗だくになって楽しんだ。その後は、被災地を思い「シガードック」「アンテナラスト」を歌った。

曲中で前列の女性が涙していた。彼女も沿岸の被災者で誰かを亡くしたのかもしれない。。。そんなことを考え、歌詞を噛み締めながら体を小さく揺らした。

その後は、いっちゃんとのコラボで「SUPER STUPID」。

「1sec」「RIVER」定番曲からLOW IQ 01との対バンならではの曲で畳みかけアンコールでは、「MOB~45 BOBSTYKLES~」などを演奏した。

MOSH&RUN TOURならではの特別感と地元の支え、その温かみを感じる最高の空間であった。

 

そして、ライブ中にTAKUMAから東北を元気づけたいと東日本大作戦と称し、仙台のアリーナを使ってフェスを行うという発表があった。このフェスは来年1月14,15日に開催予定であり、TAKUMAは京都大作戦のようなことがしたいという。参加アーティストなど未定なことも多いが、東北在住の私にとって大変喜ばしいニュースとなった。

アイドルとヲタクの体育祭 ~妄想大運動会2016~

 先日、妄想キャリブレーション主催の妄想大運動会に参加した。ちなみに私はベボガ(虹のコンキスタドール黄組)+古川未鈴チーム。

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妄想大運動会とは

 10月10日に千葉・幕張メッセ国際展示場9ホールにて行われたイベント。昨年が第1回であり、今回は昨年に引き続き行われ、2回目となる。主催は妄想キャリブレーション

 このイベントには妄想キャリブレーション、ディア☆、アイドルカレッジ、バンドじゃないもん!、虹のコンキスタドール、Chu☆Oh!Dolly、らぶけん(愛乙女☆DOLL研究生)、ゆるめるモ!Pottya、PamperRevivePeople、クロユリ from 夏の魔物、ピンキー!(でんぱ組.inc)、二丁ハロ、河野万里奈lyrical school寺嶋由芙、ぷちぱすぽ☆、palet、古川未鈴でんぱ組.inc)、ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)の20組が出演。

 アイドルとファンが協力して玉入れや綱引き、大玉転がしといったさまざまな競技に挑戦し、獲得したポイントによってアイドルがミニライブを行うことができる。つまり、1位から3位までの入賞チームがこの権利を得ることができ、順位によってライブ時間が異なる。そのため、ファンも競技に対して全力で挑む。

 イベントには、アスリート、カメラ席、観覧席の3種に分かれて応募することができる。どの券種もアイドルとの距離は近い。

 

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~感想~

このようなイベントに参加すること自体が初めてだったため、初めはライブ観戦に主眼を置くのか競技に主眼を置くのか、アイドルにどのくらい話しかけに行っていいのか分からなかった。正直どう楽しめばいいのか不安な部分もあったが、参加してみると思っていたよりも楽しむことができた。

 不満としては、アスリートはチームごとに席が固定されており、チームによってはセンターから遠ざかるため、その割り当てが不平等だと感じる。あとは、アスリート席のパイプ椅子の感覚近すぎる。横は良いにしても前後は距離がないと真ん中の席はかなり厳しい。運動後も影響してか汗臭い人とずっと隣り合わせで居続けるのも苦行だった。

 妄想大運動会に参加しているすべてのアイドルを熟知するのは困難なことであり、ライブも競技も、曲やアイドルそのものを知らなくては観ていることが退屈だと感じかねない。

 

では、どう楽しむのか?

 周囲を見渡すことで、楽しみ方を大きく分けて3つ見出すことができた。

 

1つめは、クラスターの形成。今日ではSNSの普及により、同イベントに参加する人を簡単に特定することができる。参加する人どうし同じアイドルが好きならば、目的は同じであり、話もしやすい。そこに一体感や仲間意識が生まれ、イベントの最中も彼らと行動をともにすることを楽しむことができる。

 

2つめは、ライブや競技をを観るということ純粋に楽しむことで新たな出会いがあることだ。アイドルイベントだから、かわいい子が多いのは当然である。その中から目当てのグループ、推しメン以外にも新たなグループや推しメンを見つけることができる。これが本来の目的と近いが、ずっとそうしているのは多少飽きるかもしれない。

 

3つめは、ヲタ芸をうったり、mixをいれたりする。通称(湧く)ということだ。アイドルソングは例外を除き、1曲の展開に定番がある。定番があるということは、曲そのものを細部まで知らなくても合わせることができるということだ。これを息の合う仲間と一緒に楽しむということがイベントの楽しみ方の1つであり、アイドルのフェスなどでも定番化している楽しみ方といえる。実際やってみると我を忘れて楽しめたりする。

 

以上がざっくりとしたアイドルイベントでの楽しみ方である。

3つめに述べたことは、規模が大きくて自由がきくとピンチケと呼ばれる人種が湧くのもこれが関係してるのではと思った。

 

このようなことを知ることができたのも有意義であったし、他のイベントやフェスなどと異なる楽しみ方がこのような形で存在するのかという純粋な驚きに満ちていた。

 

 アイドルとの接触機会は数少ない。だからこそ、その数分、数秒に全力を向けることができる。そのうえ、ライブハウスやホールでは考えられないほどの至近距離でライブやアイドルを観ることができたり、一緒に競技に参加したり、近い距離で接触イベントでもないのに話をするチャンスがあったりするという点で利点は多い。

アイドルを応援する人(なかでも現場に数多く足を運ぶ人)が大切にするのは認知なので顔を覚えてもらうだけでも価値あることだと考えられるのでないだろうか。

 

これからもこのようなイベントやライブが増加し、アーテイストとの関わり方とイベントの在り方が多様化していくことにより新たなイベントが生まれてくる。

さまざまな試みのイベントが増え、多種多様になっていけば、さらに面白いものが増えていくだろう。

 

最Ψ最高調!レビュー

でんぱ組.incの新作「最Ψ最高調!」のMVが公開された。

 

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内容は2011年から2019年の活躍の背景には、メンバー自身の超能力が関わっているというもの。監督は「アキハバライフ」「くちづけキボンヌ」などでんぱ組のMVを数多く手がけている映像ユニット「BOZO&YGQ」が担当した。さらに今作はアニメ”斉木楠雄のΨ難”の2期OPとしても使用されている。

 

楽曲について

  まず楽曲情報についてまとめると、今回の作詞作曲は、今でもライブ定番曲である「バリ3共和国」「ファンファーレは僕らのために」なども手掛けた浅野尚志。

かなり信頼のおける人選だ。

 でんぱ組.incがパッケージとしてシングルを出すのは、「あした地球がこなごなになっても/アキハバライフ」以来約1年2か月ぶりとなる。

 さらに同封として、既に配信リリースされていた”斉木楠雄のΨ難”の1期ED「Ψです I LIKE YOU」とチャットモンチーの元メンバーである作詩家、高橋久美子が作詞を務め、「惑星☆聖歌 〜Planet Anthem〜」「ムなさわぎのヒみつ?!」も手掛けた三好啓太が作曲を担当した「待ちぼうけ銀河ステーション」が収録される。

高橋久美子と三好啓太がタッグを組んだ作品にも大いに期待が高まる。

 

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では、実際の曲についてはどうだろうか?

まず、「最Ψ最高調!」は萌えやアニメ声に主眼を置いた「でんぱソング」ではない。このことは今に始まったことではないから驚きはない。何年も前のでんぱ組の活動を知っている人からすれば、でんぱらしくないと感じる部分だ。

私自身も「でんぱソング」の明確な定義を理解できないのだが、BPMが早く、歌詞が休む間もなく歌われていればそうなのか。シンセサイザーを利かせていればそうなのか。

そうはいっても過去に主流としていた曲調と大きく異なることは事実だ。

 

 「でんぱーリーナイト」や「おつかれサマー/ムなさわぎのひみつ?!」の頃から多用されるようになったブラスセクション・ホーンセクションに重点がある。これによって、曲全体がハッピーな印象になる。そこに壮大な冒険を連想させる。

 

 高速のBPMとめまぐるしく変化する曲調、それにマッチしたハイトーンボイスが彼女達らしさであり、でんぱ組らしいと言われる1つの根幹となっている。

RAPも落ちサビもあり、曲としての面白さがふんだんに盛り込まれている本作はその期待を裏切らない、スピード感と多幸感に満ちた作品だといえる。

 

MVの内容

 楽曲について一通り述べたところで、今回のMVの内容に触れていきたい。

2011年から2019年まで、すなわち暗い過去から明るい未来への展望を描いているのが本作の特徴といえる。時が経つにつれて彼女達の活動も拡大していき、普遍的な人気を誇るようになった。明るい曲調と真逆の今までの苦労の歴史が鮮やかな対比となっている。

過去のインタビューでメンバーが話していたが、本作のMVの歴史の部分は、でんぱ組にとって大きな転機になった出来事だ。まずは、原宿アストロホールでのワンマン最上もがと藤崎彩音が加入し、跡部みぅが脱退)アイドル横丁杯の優勝、そして日本武道館でのワンマンライブが一気に描かれている。

 

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ここまで歴史を描いたうえで落ちサビの歌詞

「インチキ、イカサマしなくても、ミラクルは降ってくる。」

でんぱ組.incとして活動していくなかで、出会っていった仲間。旧メンバーや支えてくれた人たち。メンバーである古川未鈴相沢梨紗夢眠ねむ成瀬瑛美、そこに加わった最上もがと藤崎彩音

新メンバー2人を迎え入れ、多くの人と出会い、快進撃を続けることそのものが偶然だけでない、超能力のようなミラクルかもしれない。

 

かえってきたパンクヒーロー ~Hi-STANDARD 再始動~

本日音楽界にビッグニュースが届いた。

「ハイスタの16年半ぶりの新譜がCDショップにある!」ということだった、初めは半信半疑でそれを見ていたが、どうやら情報に偽りはないようだ。

 

・ゲリラリリースによる影響

 日本におけるパンクロック界のパイオニアである彼らが、突然の新作リリース。これに世間は熱狂し、CDショップに立ち並ぶ人が大勢いた。今朝のニュースで、その影響力について観た。CDショップで新作に長蛇の列ができることは、最近ではとても珍しいとのこと。

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・デジタル化

  特に最近では何らかの特典がない限り、CDというパッケージを購入する人が減少している。それは、音楽のデジタル化によってダウンロードが主流になってきたということもあるし、CDショップに赴く必要性を感じない人が増加してきたということもある。デジタル化が進むということは、便利になるということだ。実際自分が動かなくても自宅に商品が届くならそれより便利なことはない。

 

・ハイスタは何がしたかったのか

 しかし、ハイスタはそうはしなかった。突如予告なしにCDショップに新作を陳列するということは、そこに足を運んでほしいという作り手側の意図がある。

 実際にCDショップに足を運んでみればわかるが、CDショップには様々な売り手の工夫がこらしてある。ポップが置かれていたり、関連ある作品を隣に置いたり、プッシュしたい作品を目立つところに置いたりといった具合である。

 確かにデジタルの場合においても、さまざまな工夫により、本来の目的以外の商品を知ることはあるだろうが、CDショップでは、人間の温かみを生で感じることが出来る。そのことをハイスタは教えてくれているのではないだろうか。

 

・ハイスタンダードというバンド

 正直言って私は、ハイスタンダード全盛期に育ってきたわけではない。そのため彼らの活躍をリアルタイムで目撃してきたわけではない。だが、私がロックバンドのライブを観に行くと彼らが巻き起こしたパンクロックの潮流を感じることができた。

 彼らと肩を並べて、音楽を鳴らし続けてきたAIRJAM世代と呼ばれるバンドから、彼らの音楽に影響を受けた若手バンドの姿をたくさん観た。もちろんハイスタのメンバーである、難波章浩(vo,ba)横山健(Gt,Cho)恒岡章(Dr)の演奏している姿や声も聴いた。

 

 ハイスタとしての活動がない間も鳴らし続けてきたサウンド。

その根幹にはハイスタがある。活動再開の時期も不明瞭で、どの程度地に足を着けた活動をしていくのか彼らの主催であるAIRJAMや昨年の尽未來際、POWER STOCKへの出演なども今後の活動を確約するものではなく、靄がかかっていたが、新作リリースによって完全復活の道を辿ったといえる。

 

 メンバーが個々としても十分活躍してきた彼らがおよそ16年半もの沈黙を破って発売した本作「ANOTHRER STARTING LINE」。訳すと「もう1つのスタートライン」。f:id:aoyagiblogchang:20161018132938j:image

突然の活動休止を発表した彼らの新しい始まりを感じるタイトルだ。

彼らの音楽がこれからも私たちリスナーの胸を震わせ続けることは間違いないだろう。

自称邦ロック好きという嘘

 

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「邦ロック大好き!」「フェスは生きがい」「趣味の合う人と繋がりたい!」SNSの自己紹介にはこんな嘘をついている輩が数えきれないほど居る。

 SNS初心者だった頃の私は「おっ!仲良くなれるかも」と思ったことがあった。趣味の合う人が居て同じライブや趣味について話ができるなど幻想にすぎない。

 

 まず言っておくが、これはすべての人がそうであるわけではない。だがこういう人の割合が圧倒的に多い。その中心はSNS世代の若者。彼らはすぐに繋がりを求めて、日曜日だし邦rock好きな人とつながりたいなんてタグをやったり、RTしたりする。

 そういう彼らにはっきりと言っておく。俺はもう騙されんぞ!!

 

邦ロックというジャンルの定義が曖昧すぎる

HI-STANDARDBRAHMAN10-FEETが好きなAさん。

SiM、coldrain、crossfaithが好きなBさん。

KANA-BOON、Keytalk、クリープハイプが好きなCさん。

これらをまとめて邦ロック好きとひとくくりにしている。

Aさんはメロコア、パンク。Bさんはラウド、ハードコア。CさんはJ-popあるいはポップロックが好きである。さらに細かくジャンル分けもできそうだが、そういう話ではない。

 

ポップも好きだけどラウド、ファンクもパンクも好きということならいいが、自称邦ロック好きの方々は一定のアーティストにしか興味がない。世代の違いか温故知新なんか知ったことではないのか、そんなもんで邦ロック好きを自称するなという怒りすら湧いてくる。ジャンルの違いを受け入れていないならまだしも数えるくらいのバンドしか好きではない人は何なんだろうか。これには怒りを通り越して閉口する。「お前それ邦ロック好きじゃなくて、3つのバンドが好きなだけやで。。。

とはっきり言いたいが、そんな指摘なんて耳に入ることはないだろうし、好きなものをあたかも自分の全てかのように振る舞う人と対等に話せるなんて思っていない。もしそんな人とまともな話ができるなんて思っていたら、びっくりするくらい話が合わなくて驚き、これだから今どきの若者は!なんて言い出す老害と化すのがオチだ。

 

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今はロックのジャンルについて述べたが、「フェス大好き!」これもまた危険。フェスも今やアーティスト同様にたくさんある。そのなかには、アイドルとバンドが同時に出演するものもあるだろうし、ゴリゴリのロックバンドしか出演しないものもある。さらにはダイブ・モッシュ等の危険行為禁止のフェスから、それを暗黙の了解として許容しているフェスもあるし、キャンプをして虫と共存しながら音楽を聴く野外フェス、良質な環境が整った屋内のフェス。その形態はさまざまでフェスってどんなものなのか明確に位置付けるのは困難だ。これもまた自分の判断で話をしに行くのは危険だ。

 

まとめ

 長々と述べてきたが、つまり自称邦ロック好きはもっとロックに対する知識を高めてほしい。想像している以上に名曲は数多く存在していて、それらをすべて知ることは不可能だ。だからこそ自分の好きなアーティストなんて容易く決めるものではない。なるべく取りこぼしがないように自ら探さなければ名曲には出会えない。いつ己の抱く価値観が崩れるか分からないうえに、メディア出演、フェスへの出演が途絶えたらファンを辞めるくらいの愛情に意味はない。

 ラウドが大好きといっているキッズは大体暴れるのが目的になりがちだ。ちゃんと歌詞を聴いてくれ。サークルモッシュもウォールオブデスも楽しいけど、ステージも観よう。まして、ハーコーで人を殴るなんて問題外だ。

 そして懐メロおじさん達は、自分がかつて「おっさんって説教するし、すぐ昔の話ばっかりするから嫌だな」と思ったことを思い出してほしい。あなたもかつて嫌った人になりつつあるということを自覚したうえで、最近の流行りも聴いてみたらどうだろうか。流行の移り変わりは激しく、売れては消えるということを若手バンドが繰り返すかもしれないが、それを観ることも楽しめる器をもってほしい。

 

 音楽のジャンルごとに壁があるというが、「邦ロック」という括りのなかにも壁はある。それらを壊し、互いを理解しようとする姿勢も大事だ。完全に理解できなくても否定することはない。

 

 最後に、より多くの「邦ロック好き」にこの文章を読んでもらえることを願っている。

 

東北ライブハウス大作戦 ファッション化問題  

 

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各地のフェスやライブに行くたびに違和感を感じていることがある。それが、東北ライブハウス大作戦のグッズを身に着けている人たちに対してだ。

 

東北ライブハウス大作戦とはなにか。ということをグッズを身に着けている人たちは知っているのか。私が感じる違和感の原因はここにある。

 

東北ライブハウス大作戦とは

 

 東北ライブハウス大作戦とは、ライブPAチーム「SPC peak performance」が中心となり被災した地域の復興に向け自分たちに出来ることはなにか。協力できることは何かを模索した結果、東北三陸沖沿岸地域にライブハウスを増設する「東北ライブハウス大作戦」というプロジェクト。宮古大船渡石巻にライブハウスを建てそこに、バンドやミュージシャンが訪れることで互いに元気を与え、元気をもらい、また震災の爪痕が残る被災地を痛感することにより、復興への気持ちを広げて、少しでもつなげていくことが目的とある。(石巻ブルーレジスタンスHPより抜粋。)

 そこにKO(SLANG)、細美武士(MONOEYES、The HIATUS)、TOSHI-LOW(BRAHMAN、OAU)、Ken Yokoyamaホリエアツシ(ストレイテナー)などの人物が全面的に協力したことでバンドが中心となって活動が行われていると思われることが多い。しかし地元の人がライブハウスの建設を行い、今も運営も行っている。

  震災による義援金で建てたライブハウスの運営を行う地元の人は決して利益になるから行っているわけではない。実際ライブハウスの運営は厳しく、東北地方の多くは、充分なインフラ整備はされていないし、震災による風評被害が残っている。過疎化が進行し、運営を行う人手も不足しているため、仕事終わりに有志によって運営を行う。お金や名声のためではない。地元に来てくれるミュージシャンのため、公演に足を運んでくれる人のために行っていることだ。

 

 以前クラブカウンターアクション宮古の公演に足を運んだ際に、オーナーである太田さんは「また来てくれてありがとう!見てのとおりガラガラだよ!! とりあえず今日は楽しんでって、今度は友達も連れてきてくれよ。ガハハハッ!!」と豪快に笑い飛ばしていた。売れ行きの悪い公演は赤字になり、運営としては大きな打撃を受ける。宮古にミュージシャンを呼んでくれたことに感謝するべきは私のほうだ。そのことに胸がいっぱいになったが、その場では一緒に笑い、感謝を述べた。

 このような地元の人の温かさでライブハウスの運営は成り立っているのだなと身をもって実感した。人気のミュージシャンでも土地によってチケットの売れ行きが変わることは当然で、それだけライブハウスの運営は難しい。

 

 ライブハウスの建設と運営を主な活動としたうえで、グッズ販売がある。東北ライブハウス大作戦のロゴが入った、ラバーバンド、Tシャツ、パーカーなどの多岐にわたるグッズの販売利益を復興の支援金にするというものである。実際に今日でも多くのアーティストやキッズがグッズを身に着けている。ちなみに白いラバーバンドは東北復興の牽引者となるアーティストとSPCスタッフが着けている。

 

 東北ライブハウス大作戦の目的を知りもせず、知ろうともせずに、グッズを身に着けてる人たちがいる。 別に着用そのものに目くじらを立てて指摘するつもりはないが、ファッション感覚での着用に関して疑問を感じずにはいられない。

 

ファッション化問題

 東北ライブハウス大作戦の活動を応援しているという表明で身に着けるのが、本来あるべき姿勢であるが、「大好きなバンド、ミュージシャンとお揃いだから」「なんとなくカッコいいから」という理由で着けているという旨を耳にする。そして最近では、東北ライブハウス大作戦に関わっていないミュージシャン、さらにはアイドルのライブやイベントにまで、それらを身に着けている人を目にする。これは少々場違いではないか。

 東北ライブハウス大作戦の活動を応援していて、その活動を少しでも広めたいという目的で着用しているのか。それとも純粋に応援する気持ちで身に着けているのか。それともただのファッション感覚か。

 どんな理由にしろ人の着用物を強制する権利など私にはないが、少しでも東北ライブハウス大作戦に貢献しているミュージシャンのライブならまだしも、明らかに異なる場面での着用は、それをファッション目的で着用しているとしか考えられない。

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 ファッション目的の購入も、正規のルートで買えば、被災地支援になる。アイドルの生誕イベントの日に東北ライブハウス大作戦のTシャツを着てきて、「なんかカッコいいじゃないすかw おれ東北出身だし取り敢えず付けとこかなって。」なんて言っていた人が買ったグッズだって被災地への貢献になる。

 

 しかし大切なのはお金だけではないはずだ。

アーティスト着用しているグッズを通して、被災者・被災地の痛み、悲しみ、思い、前進する姿勢。東北ライブハウス大作戦という尊い活動についてもう少し知ることはできないだろうか。

 被災者の気持ちに寄り添えば、東北ライブハウス大作戦を身に着けることの意味を理解できるはずだ。

 

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 変わり果てた街並み。最愛の人を亡くす苦しみ。「一緒にライブに行く」という約束さえも永遠に叶えられない人。津波にのまれた人の帰りを待つ家族。数えきれない悲しみを背負っている被災者、被災地に対して復興を目指し、想像を絶する出来事を風化させないため、今なお続く諸問題の解決に向けての取り組みを行う東北ライブハウス大作戦の活動は、当たり前の日常すら失ってしまった人々の心に寄り添っている。東北ライブハウス大作戦の文字を見た被災者の中には考えたくもない、思い出したくもない記憶を思い出す人が居ることも事実だ。

 

 デザイン性やアーティストと同じグッズを着たい気持ちも分かるが、もう少し震災のことや東北のことを知ってみてはどうだろうか。そのうえで行動に繋げてくれることが東北ライブハウス大作戦の大成功に繋がるだろう。

 

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 追記:フリーライターとして活躍されている石井恵梨子氏著作の「東北ライブハウス大作戦~繋ぐ~」のなかで、東北ライブハウス大作戦の活動について詳細が記されている。多くの人に読んでもらいたい。

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帰ってこい俺らのミイラズ!!

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「おいおい、ミイラズの紹介かよ」と思った人もいるかもしれない。なにを今更と思われるかもしれない。音楽好きなら当然知ってる彼らだが、その魅力と知名度が見合ってなさすぎる。

 なにもミイラズを知らなくては音楽好きではないというつもりはないので、まず彼らを簡単に紹介したい。

 

 

The Mirraz(ザ・ミイラズ)は、2006年に結成された日本のロックバンド。

・畠山 承平(Vo/Gt)

・中島 ケイゾー(Ba)

・佐藤 真彦(Gt)

 メンバーはこの3人で構成されており、メンバー脱退などを経て現体制になった。

 

特徴

 

 楽曲の特徴は、何と言っても歌詞の多さが挙げられる。ラップとも言えない早口で歌われていき、1曲の中にこれでもかと歌詞を詰め込んでいる。歌詞をふんだんに盛り込み早口だと聞きづらいと思うかもしれないが、驚くほど聴き取りやすく心地いい。畠山は早口の練習はよくしているとラジオで話しているのを聴いたことがある。もしかしたらその努力のおかげかもしれない。

 

まずはこの曲を聴いてほしい

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これは7年前発売されたアルバム『NECESSARY EVIL』に収録されている曲だ。

 

「僕の価値観と君の価値観はどうやら全然違うみたい それでもいつだって世界はひとつなんだ それはそれでオーケー僕は部屋に閉じ籠ることにするよ」

 

 これだけで畠山は本当にこじらせているんだなぁと確信できる。「めっちゃ良い曲だから聴いてみて!!」なんてことを友人に勧めていた。だが結果は、勧めたものをありがたいと思って適切に評価してくれる人なんていない。「どうせ売れ線にしか興味ない人間に崇高なロックの価値は分かるはずがない」そう思って塞ぎこんだ。この曲を聴いたときに、過去の自分がフラッシュバックした。だから惹かれる、歌詞に共感する。

 これは私に限った話ではなく、自分の好きなこと、弱い部分を完全に理解してくれる人はいない。殆どの人はわかったフリをしてくれるが、本当に自分の考えをわかってくれる人なんていない。そんなしがらみと戦うことが面倒になったら部屋に閉じ籠ることにするだろう。先のことなんて考えずに過去の思い出だけで暮らしていけたらこれ以上幸せなことはない。

 

さらにミイラズというバンドを象徴している曲がある。

 

www.youtube.com

 

 

 「マジでマジに世界を変えたいと思っているんだ そんな超すげー伝説的名曲を作りたいと思っているんだ なんとしても そうパクリをしても この命が尽きるまであきらめないよ」

 

まさに「名曲」だ。バンドマンなら誰しも抱えている「何としてでも売れてやる、自分らの武器は音楽なんだ」という思いを強く感じる。

音楽はもう出尽くしたなんてことをよく聴く。しかしマキシマムザホルモンだって海外バンドと似たコードから成っている曲がたくさんある。BABYMETALにも同じことがいえる。完全に新しい曲を創ることは困難な時代になった。だからこそ、パクリをしても売れたい。90年代や80年代に売れた誰もが知っている名曲。そんな伝説的な名曲がこのご時世に生まれる可能性は低い。

こんな奇跡への展望と創り手の誰もが思っていることを見せつけられた。

 

カップヌードルシーフード作る間に 世界は変わるんだって 麺がふやけるみたいにさ 食べれない物が食べれるようになる時間なんだぜ 世界が変わったっておかしくない

 

わずか三分で世界が変わってもおかしくないと本気で思えてくる。大袈裟かもしれないが本当にすべての日本人がこの曲を聴いたら世界を変えられるのではないか?

たった数分で不可能が可能になる時代なら、名曲が生まれることもあるのではないか?

 

 

どうしたミイラズ!?

ここまで散々彼らを褒めちぎってきたが1つだけ言いたいことがある。それは、「しるぶぷれっ!!!」以降、EDMを取り入れ始めたことだ。

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記事の前半に挙げた2曲と明らかに違う。

 

EDMを取り入れたことで曲の幅は広がったかもしれないが、ギターをかき鳴らして、情報量をとんでもなく詰め込む楽曲のほうが好きだった。

 

 彼らは以前ROCKIN’ON JAPANのインタビューで「EDMを取り入れた楽曲を創っていくことに関して新たな試みであり、挑戦でもある」と語っていた。

当時はどんな仕上がりになるのかと楽しみにしていたが、これじゃない感がすごい。

 

EDMを取り入れた彼らの曲には以前のミイラズらしさがない。勢いも驚きも足りない。

歌詞を本気で聴き取ろうと意欲を燃やすことも、詰め込まれすぎた歌詞に驚くこともない。これではミイラズの特徴がない。他のバンドに出来ないことをやってのけるミイラズが好きだ。謎のマスコットキャラクター木乃伊くん」を作って、コアなミイラズファンのみをターゲットとしたようなラインスタンプを創ってしまうミイラズが好きだ。

 

 畠山が楽曲の作詞作曲やMVを手掛け、鳴らすサウンドの粗っぽさが好きだったのにEDMの導入により、それが薄れてしまったということが残念でならない。

 

最後に

 

ミイラズはザバンドマン!といった姿を見せ続けているバンドだ。メンバー脱退があったり、全曲ラブソングで構成されたアルバムを発売したり、特典付きの500円シングルをリリースしたり、自主レーベルを立ち上げたりと挑戦を続けている。

予測不可能、破天荒で、オーディエンスまで置き去りにしてしまうようなスピードを持つ彼らの活動を見守り続けたい。だからこそ最後にもう一度だけ言う

帰ってこい俺らのミイラズ!!