あおやぎブログ

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やぎぶろっ!

音楽・映画・本(雑談、レビュー、コラム)

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帰ってこい俺らのミイラズ!!

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「おいおい、ミイラズの紹介かよ」と思った人もいるかもしれない。なにを今更と思われるかもしれない。音楽好きなら当然知ってる彼らだが、その魅力と知名度が見合ってなさすぎる。

 なにもミイラズを知らなくては音楽好きではないというつもりはないので、まず彼らを簡単に紹介したい。

 

 

The Mirraz(ザ・ミイラズ)は、2006年に結成された日本のロックバンド。

・畠山 承平(Vo/Gt)

・中島 ケイゾー(Ba)

・佐藤 真彦(Gt)

 メンバーはこの3人で構成されており、メンバー脱退などを経て現体制になった。

 

特徴

 

 楽曲の特徴は、何と言っても歌詞の多さが挙げられる。ラップとも言えない早口で歌われていき、1曲の中にこれでもかと歌詞を詰め込んでいる。歌詞をふんだんに盛り込み早口だと聞きづらいと思うかもしれないが、驚くほど聴き取りやすく心地いい。畠山は早口の練習はよくしているとラジオで話しているのを聴いたことがある。もしかしたらその努力のおかげかもしれない。

 

まずはこの曲を聴いてほしい

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これは7年前発売されたアルバム『NECESSARY EVIL』に収録されている曲だ。

 

「僕の価値観と君の価値観はどうやら全然違うみたい それでもいつだって世界はひとつなんだ それはそれでオーケー僕は部屋に閉じ籠ることにするよ」

 

 これだけで畠山は本当にこじらせているんだなぁと確信できる。「めっちゃ良い曲だから聴いてみて!!」なんてことを友人に勧めていた。だが結果は、勧めたものをありがたいと思って適切に評価してくれる人なんていない。「どうせ売れ線にしか興味ない人間に崇高なロックの価値は分かるはずがない」そう思って塞ぎこんだ。この曲を聴いたときに、過去の自分がフラッシュバックした。だから惹かれる、歌詞に共感する。

 これは私に限った話ではなく、自分の好きなこと、弱い部分を完全に理解してくれる人はいない。殆どの人はわかったフリをしてくれるが、本当に自分の考えをわかってくれる人なんていない。そんなしがらみと戦うことが面倒になったら部屋に閉じ籠ることにするだろう。先のことなんて考えずに過去の思い出だけで暮らしていけたらこれ以上幸せなことはない。

 

さらにミイラズというバンドを象徴している曲がある。

 

www.youtube.com

 

 

 「マジでマジに世界を変えたいと思っているんだ そんな超すげー伝説的名曲を作りたいと思っているんだ なんとしても そうパクリをしても この命が尽きるまであきらめないよ」

 

まさに「名曲」だ。バンドマンなら誰しも抱えている「何としてでも売れてやる、自分らの武器は音楽なんだ」という思いを強く感じる。

音楽はもう出尽くしたなんてことをよく聴く。しかしマキシマムザホルモンだって海外バンドと似たコードから成っている曲がたくさんある。BABYMETALにも同じことがいえる。完全に新しい曲を創ることは困難な時代になった。だからこそ、パクリをしても売れたい。90年代や80年代に売れた誰もが知っている名曲。そんな伝説的な名曲がこのご時世に生まれる可能性は低い。

こんな奇跡への展望と創り手の誰もが思っていることを見せつけられた。

 

カップヌードルシーフード作る間に 世界は変わるんだって 麺がふやけるみたいにさ 食べれない物が食べれるようになる時間なんだぜ 世界が変わったっておかしくない

 

わずか三分で世界が変わってもおかしくないと本気で思えてくる。大袈裟かもしれないが本当にすべての日本人がこの曲を聴いたら世界を変えられるのではないか?

たった数分で不可能が可能になる時代なら、名曲が生まれることもあるのではないか?

 

 

どうしたミイラズ!?

ここまで散々彼らを褒めちぎってきたが1つだけ言いたいことがある。それは、「しるぶぷれっ!!!」以降、EDMを取り入れ始めたことだ。

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記事の前半に挙げた2曲と明らかに違う。

 

EDMを取り入れたことで曲の幅は広がったかもしれないが、ギターをかき鳴らして、情報量をとんでもなく詰め込む楽曲のほうが好きだった。

 

 彼らは以前ROCKIN’ON JAPANのインタビューで「EDMを取り入れた楽曲を創っていくことに関して新たな試みであり、挑戦でもある」と語っていた。

当時はどんな仕上がりになるのかと楽しみにしていたが、これじゃない感がすごい。

 

EDMを取り入れた彼らの曲には以前のミイラズらしさがない。勢いも驚きも足りない。

歌詞を本気で聴き取ろうと意欲を燃やすことも、詰め込まれすぎた歌詞に驚くこともない。これではミイラズの特徴がない。他のバンドに出来ないことをやってのけるミイラズが好きだ。謎のマスコットキャラクター木乃伊くん」を作って、コアなミイラズファンのみをターゲットとしたようなラインスタンプを創ってしまうミイラズが好きだ。

 

 畠山が楽曲の作詞作曲やMVを手掛け、鳴らすサウンドの粗っぽさが好きだったのにEDMの導入により、それが薄れてしまったということが残念でならない。

 

最後に

 

ミイラズはザバンドマン!といった姿を見せ続けているバンドだ。メンバー脱退があったり、全曲ラブソングで構成されたアルバムを発売したり、特典付きの500円シングルをリリースしたり、自主レーベルを立ち上げたりと挑戦を続けている。

予測不可能、破天荒で、オーディエンスまで置き去りにしてしまうようなスピードを持つ彼らの活動を見守り続けたい。だからこそ最後にもう一度だけ言う

帰ってこい俺らのミイラズ!!