あおやぎブログ

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やぎぶろっ!

音楽・映画・本(雑談、レビュー、コラム)

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BiSH パワスト出演に関して思うこと

 いつもこれでもかと考慮して記事を更新するだが、今回は単純にBiSHがパワーストック宮古に出演することに関して思うことがあったので少しそのことについて書いていきたい。

 

 まず、そのためにはパワーストックとは何なのかということについて簡単に説明。

 札幌のライブハウス KLUB COUNTER ACTION が毎年開催してる名物企画。
その宮古版は、震災直後の2011年6月、KLUB COUNTER ACTION代表/SLANGのボーカルKOが被災地支援活動を通じて出会った現CLUB COUNTER ACTION宮古のスタッフ、そのPOWER STOCKを主催するKO、制作に盛岡のライブハウCLUB CHANGEが加わり、共同開催。2011,2013,2014開催されてきた。宮古での開催は今年で4回目。そして札幌では毎年行われているイベント。

 例年のラインナップは10-FEET, BEYONDS, BRAHMAN, dustbox, eastern youth, Gotch, Hawaiian6, IdolPunch, KEN YOKOYAMA, locofrank, LOW IQ & THE BEAT BREAKER, NAMBA69, OVER ARM THROW,SION with Bun Matsuda, SLANG, THA BLUE HERB, THE PRISONER, THE STARBEMS, The Yasuno No5 Group, サンボマスター, 氣志團、雷矢など。

 ざっと見ただけで多くの人、地方から愛され、信頼のおけるライブバンドが軒を連ねていることが分かるだろう。

 

 

 このような形で開催されてきたパワストが今年、宮古で再び開催されるということでとても楽しみだった。前回も地域に根差したイベントとなり、アーティストとの距離感も地方ならではの温かさが感じられ、これからも大切にしていきたいイベントだと確信した。もちろんアーティストのライブの熱気も文句なしのものだった。

 そのイベントに今年初めてアイドルが出演するということに対する驚きと戸惑いが今回伝えたい内容だ。

 

 

 BiSHの詳細については各自調べてもらうこととして、BiSH自体はカウンターアクションに何度か訪れているし、そのイベントも実際に観に行った。破天荒な運営とパフォーマンスにアイドルらしからぬものを感じるし、楽曲の完成度も非常に高く、嫌いになる要素がない。

 そうはいってもパワストへの出演は不安要素が大きい。

 

 

 

これまでバンドマンが築き上げてきたイベントだということ。これまでアイドルの出演は前例がないこと。清掃員(BiSHファンの総称)が殺到し、他のバンドのパフォーマンスを観ないかもしれないこと。ライブキッズとアイドルファンが相容れない空間になってしまったら良い気持ちはしない。

そして何より、”楽器をもたないパンクバンド”をBiSHはキャッチコピーにしているが、今年に入ってオーディエンスの楽しみ方を大きく規制した。

具体的にはダイブとサーフの禁止。さらにその前にはリフトも禁止している。

当初の方向性とはだいぶ違う。

それにライブキッズが集う空間では、規制しているルールがまかり通らない可能性が高い。

 

これについては、過去記事(アイドルとバンドの対バンで賛否両論)でも類似例を触れているのでぜひ読んでほしい。

 

 

これが私が抱える不安要素の全貌だ。カウンターアクションで行われたBiSHのライブを前回観たが、太田さん(カウンターアクションのオーナー)はBiSHを気に入っていた。

運営側と何らかの関係性があるにしても、地方に来てくれるアイドルなどなかなか居ないし、元バンドマンの太田さんも唸る音楽性があることは紛れもない事実だ。

それだけが要因ではないと思うが、ここでBiSHがパワストに呼ばれたことはこのような成果もあってのことだろう。

 

 

イベントの開催に当たって大きな挑戦でもあるし、相当攻めていると思う。

 

 

これでイベントそのものに賛否あるようだと、とても残念でやるせない気持ちになる。

そうはいっても抜擢されたことは事実だし、どんな空間になるのかどんなイベントになるのか予想しても仕方がない。

 

BiSHが文句なしのパフォーマンスを魅せてくれれば、今後イベントとしても音楽的な垣根はなくなってくるのだろうし、アイドルもバンドも関係なく盛り上がれるイベントになってくるかもしれない。

アイドルを軽視しているわけではないが、バンドマンやライブキッズのなかにはアイドルに対してまだ偏見を持っている人が多いことも事実としてある。

これを壊すことができれば、バンドの価値が下がるということではなく、アイドルの価値の向上によって相互の関係性がフラットになってくると思う。

 

イベント当日が楽しみであり、不安でもあり、どういう形にしても今後に遺恨を残す形になってほしくないと切に願っている。